デナリで二泊した後、早朝からバスで南のキーナイ・フィヨルド国立公園に向かいました。目的地はキーナイ半島にあるスーアードという町です。ちょうど真ん中辺りにアンカレッジがあるのでお昼はアンカレッジで食べました。

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スーアードという名前はリンカーンの頃の政治家ウィリアム・スーアードから来ているそうです。ウィリアム・スーアードはロシアからアラスカを購入する際に色々力を尽くし働いた人です。

日本語のウィキペディアではスアードとなっていますが、地元の人はスーアードとスーの部分にアクセントをつけて言っていたのでここではスーアードと記述します。

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これが櫻弁当たちが乗る船

一日がかりでデナリからスーアードに移動し、翌日、船に乗って海からフィヨルドの様子を眺めたり動物を観察したり、そして一番の見どころの氷河が海に崩れ落ちるところを見に行きました。これで大体5~6時間かかります。

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潮を吹いている鯨

船が動き出してすぐに鯨が見えました。水からうねるように飛び出してはまた潜ったり、しょっちゅう見ることができました。でも、いつものことながら写真を撮るのは難しいです。パンフレットに載っているような写真を撮るのはまず不可能に近いです。(笑)

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プカプカ浮かぶラッコ
白い部分が頭

また、シー・オッター(sea otter) という哺乳類の動物が仰向けになってのんびりと浮かんでおりました。オッターは日本語ではカワウソなので、シー・オッターは「海のカワウソ」かな?ちょっと海と川では矛盾してるんじゃない?と気になって調べてみました。で、シー・オッターはラッコのことでした。

ラッコってとても可愛いんですよ。時々お腹の上に子供を乗せて浮かんでいたり平和そのものです。遠くなので小さく見えますが、身長は1.5mくらいあるそうです。

その他に、シャチ(オルカ)やイルカやオットセイ、アザラシ、パッフィンという鳥など色々な動物がいました。こういう情報は船内放送で知らせてくれます。

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なんだかチョッピ―(choppy、
波に当たってズンズンと揺れること)
になってきた

船は動物達とは一定の距離をとるように決まっているらしくて、すぅっと避けるように静かに進んだりさっさと進んだり速度は色々です。ほとんど波はありませんでしたが時々揺れることもあって船酔いになる人もいました。

それがある時からが波がどんどん当たり始めかなり激しくズンズンと船が揺れ始めました。どうやら氷河に近づいて来た模様です。

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しばらくするとアイアリク氷河(Aialik glacier)が見えてきました。ワッ、ほんとに巨大!

これは外に出て見ないと、と出てみました。船が出発した頃は暑いくらいの気温だったのにこの氷河の近くではものすごく寒いです。温かい服装を用意して行くように言われたわけがわかりました。

おまけに強風で船は揺れるし手摺につかまってないと吹き飛ばされそうな気がしました。(オオゲサ(笑))

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アイアリク氷河

氷河って、自然って、素晴らしいです。水面には崩れ落ちた氷が沢山浮いていました。

このまま地球の温暖化が進むとこういうものも消えてしまうかもしれません。そういう危機感をチラッと感じました。

翌日はキーナイ半島の西側のホーマーという町に行くことになっています。この途中で立ち寄ったエクシット氷河ではそういう変化をはっきりと見ることができました。
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